昭和レトロな日本製の漆用桶、樽です。
*サイズ(素人採寸)
上径 33㎝
底径 29㎝
高さ 36㎝
肉厚 1.5㎝
昭和50年頃まで使われていた、蓋付きの「漆樽」で、外側こそ「拭き漆」処理されていますが、「漆塗り」の製品としての樽ではなく、「漆」そのものを入れた流通用の樽です。
なお、内側は「焼き」を入れているようです。
特筆すべきは「タガ」です。
割竹を丁寧に編み込み、3段しっかりと締めています。
今では本格的に編める職人はあまり居ないそうです。
漆は、現在では中国からの輸入がほとんどで、流通用の樽と言っても、板を張り合わせ、針金でグルリと留めた簡易なもので、美的感覚は全くなく、実用面だけのものとなっています。
本品は、おそらく日本古来の漆樽の最後の生き残りで、奇跡的にタガの緩みや漆のタレ、汚れなどもなく、美しい姿を保っています。
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